読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる
東京を代表するプログレユニットFLAT1-22のピアニスト・川崎隆男が力筆?するCD評です。


ご婦人ヴォーカリストBEST5

ピアニスト・タカ監修?

伝説の国内女性ヴォーカルシリーズ

たったの5人に選ばれた美女達はさあ、誰でございましょうか。独断と偏見に満ちた力筆なのです。かなりの偏りです〈笑〉

5.ちあきなおみ
あの目でのぞき込むように見詰められるとメロメロ状態

「喝采」で一躍有名になりました。「箪笥にゴン」のコマーシャルでもいい味をだしておりましたが、今どうしているのでしょうか?音信不通ですね。沖縄を歌った超名曲「さとうきび畑」は森山良子さんのヴォーカルで知られますが、僕はちあきなおみさんの方が圧倒的に好きです。11連ある歌詞から3曲しか歌っていないショートバージョンなのですが「確かに少し短いな、、もう少し聴きたい」と僕も感じます。しかし、この人の一音を丁寧に歌う感じ、抜群のピッチ。他では絶対に聴くことの出来ない暖かく独特な厚みを持った声。音程をとりに行くときの微妙な"アーティキュレーション"。もっと評価されていい実力派です。それに女性としてもとても魅力的。特に「腕」が好きです(笑)色白で柔らかなお餅みたい。そしてあの気だるそうな表情。もう完璧でしょう。もう一度舞台に戻って歌って欲しい。そう願います。

4.前野曜子
未だファン多し!憂いを帯びた風体のカリスマヴォカリスト

ペドロ&カプリシャスの初代ヴォーカリストです。中学の時に聴いた「別れの朝」は何と素敵な世界を僕に見せてくれたのでしょうか?ハスキーで少し声が出難い感じが、またグッと来るのだなぁ。明るい曲調はあまり似合わないですね。陰影の深い作風になると真価を発揮する。Youtubeのコメントをみると今もオヤジ達に人気です(よく分かります)。個人的見解では、この企画にアップした他のマドンナ達より若干テクでは劣ると思うのだけれど、何かカリスマ性があるのか亡くなられて、その後さらに大切に聴かれているようです。表現の仕方が特徴的で、気持ちで歌うタイプですね。
こういうタイプのヴォーカルは今現在、なかなかお目にかかれない。調度この頃と言えば「浅間山荘事件」や「沖縄返還」が重なる。そういった時代性を感じさせるヴォーカルとも言えると思います。だからこそある年代は懐かしく、自分の過去がオーバーラップするのでしょう。男性ファンが多いのも頷けます。男は過去に生きる動物。すぐ感傷的になりますから。尚、Youtubeにアップされている音声は、キーを下げるなどの悪しき改変によりオリジナルとは全く異なる内容になっているものも多く、注意が必要です出来るだけCDで聴いてあげたいものです。

3.カルメンマキ
宝塚のトップスターも遠く及ばないかけ離れた力量と美声。名曲も多し。

このアルバムに対するAmazonのコメント、良いこと書いている人多いですね。また一体この人、誰なの?というくらい力のある評、グッとくる文を書かれている音楽ファンもおられます。良き作品には心美しいファンがしっかりと付いているようです。こういうアルバムに入れ込む人のタイプというのがあるかも知れない。このアルバムはイメージを強く表現する、押し出す名作で彩られています。これを聴くと声って楽器には叶わんなと思います。カルメンマキさんもえらく美人ですね。「憧れるタイプ」として僕はあくまでも「ちあきなおみ」さんなのですが(笑)、カルメンさんの美しさは宝石のようですね。他のヴォーカルと違うのは春日博文さんという名作曲家・ギタリストが支えてくれたことです。彼は本当に良い曲を書きますから。それからこの1stアルバムには僕が国内では最も尊敬するピアニスト・作曲家の深町純さんが助っ人で入っております。当然のことながら"神プレイ"です。彼にしては目立ちませんが、よく聴けば、なるほど!いつもながらの演奏で素晴らしいわけです。2作目もこのような形で制作して欲しかったと思うのですが、しかしそれは難しかったでしょう。メンバーチェンジでよりハードロック路線に変って行ったということもあります。これだけの作品を同じコンセプトで超えるというのは無理があると思います。自動車の世界とそれはよく似ている。大ヒットした車種、その後のモデルチェンジで殆どのメーカが失敗しています。マツダ「ファミリア」然りトヨタソアラ」然りです。似たような力のないモデルになってしまう。そういうことから言えばハードロック路線にコンセプトを変えたのは強ち間違ってはいなかったと思います。ただ、もう少し音楽本意なピュアな考え方で行って欲しかった、という気がします。チェロやバイオリンなどの弦楽器を入れるなどして深町さんの持分を多くしてあげたら、更なる大作が生まれたかも知れない。この作品が僕にどれだけの影響を与えたか計り知れない。音楽が自分の描くイメージを表現するものだ、ということ。自分の目や耳から取り入れたデータを脳という名のフィルターを通して心に入れる。そこで噛み砕かれた新しい世界を今度はアウトプットである音楽において創出するということ。僕は今でもそういう考えを基に音楽を行っています。その考えの原点にあるアルバムです。そう言うことで言えば、ビートルズメシアンリゲティでさえ及ばない。今でもよく聴きたくなります。そして現代の若い人達にこそ、是非聴いていただきたい。そしてこれを聴くことで、遥か遠くの時代、確かに熱く生きていた若者の世界を感じるはずです。今の若い人達は「安保法案反対!」と声高らかに叫んでいます。TVで見るその姿は少しだけ重なるところがあります。どうぞ明日に向って、未来に向かって行くエネルギーとしてください。

2.白鳥英美子
日本一とも言える透明度。のびやかヴォーカルは今も健在。

トエワモアの白鳥さんですね。もう大好きです!!!日本一の美声と言い切ります。60を超えた(失礼)ご年齢でも素晴らしい歌いっぷり。確かに高いところは若い頃の方がスッキリとしていてキレイだった。でも、今はテクを重ねて女性として暖かくふくよかな雰囲気が素晴らしい。「虹と雪のバラード」は国産歌モノを代表する名曲ですが、いつかは生で聴かないといかんですね。でも相方の芥川さんの声が濁声になってちと悲しいですね。と思ってサンプルをいくつか聴きましたが、どうして頑張っておりました。前言撤回いたします。しかもこのアルバムの「苺白書をもう一度」はユーミンの曲ですが、流石にトワエモア、自分達のモノにしております。若干ですが打込みの匂いがしますが、微々たるところでしょう。僕には十分に魅力的です。危なく買いそうになりました(買いなさい!)またこのジャケットが良いですね。年を重ねた二人がかつて撮影した同じ場所に座っているそうです。何か心に染みて来る表情ですね。僕も中学の時「虹と雪のバラード」をピアノで耳コピしましたが、もうしっかりオヤジです。すっかり重なった感があります。自分が子供の頃から活躍されている音楽家は殆どいないです。トワエモアは現役であるところが素晴らしい。音楽家は演奏してこそ、ですから。いつまでも健康で歌い続けていただきたいと願っています。

1.朱里エイコ
リンゴスターも驚いた歌唱力と信じられないほど魅力的な声の持ち主。

もう大分前に亡くなられたと知って大ショック。僅差でトップを射止めたのはリトルダイナマイトのエイ子ねーさんです。ハスキーな声は、とっかかりがホンの少しだけ遅れるところがあり、その独特なエンヴェロープがもう官能的で可愛らしくて、たまらんのです。Youtubeには和田アキ子の持ち曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」をカバーしているのがアップされておりますが、コメント欄のオヤジ達が褒めそやすように、こちらの方がずっと良い。でも、寂しい晩年だったようです。亡くなる一週間前、事務所の社長に「仕事がほしい、やっぱり歌いたいの」と電話があったそうです。口惜しいですね。そうと知っていたら僕がノーギャラで曲を書いたのに。でも「こんな変拍子、いやよ!!」と嫌われたに違いない(笑)このアルバムには実は「別れの朝」が入っております。前野曜子さんの本丸に乱入した、という時代劇的なイメージが浮かびます。似て非なるもの、とはよく言ったもの。どちらが良いなどとは絶対言いたくない。ひとつ分かるのはあくまでも飛び抜けた歌唱力、テクで表現しようとする「朱里エイ子」に対して、感情表現で何かを健気に超えようとする前野曜子の違いでしょうか。結果としてどちらも素晴らしいです。作曲家は幸福ですね。二人の美女にこんなにも歌ってもらって。僕は心底に羨ましい。

さあ如何でしたでしょうか?この魅力的なご婦人達は僕が小学校から高校時代まで活躍した素晴らしいヴォーカリスト達です。様々なコメント欄を先ほど眺めてみましたが、本当に愛されている。その多くは"おじさま達"ですが(カルメンマキは男女比率が拮抗しています。それもまたよく理解出来ます。)その気持ち、痛いほどよく分かります。僕も現在進行形で聴いております。僕の友人やバンド仲間からすると、やっている音楽からは全く想像付かないと思います。でも、おそらく「この辺が本当のところ」と言う気がします。こういう音楽が好きな自分で良かったと思います♬

 

*このページは以前書いた他ブログを修正、加筆したものとなります。

広告を非表示にする