ピアニスト・タカの脱線CD評

FLAT122キーボードとして活躍・ピアニスト・タカ音楽評

仮面ライダー555 / 10年以上前、確かに存在した傑作

ライダーの歴史で希にみる傑作555のリプロダクト

節操なしもここまで来ると良い線行っているだろうか?
遂に小生のサイトにも仮面ライダー登場です。
「トーッッッッ!!!!」僕は年寄りですから何と言ってもあの一時CMでも大活躍していたショッカーの時代、初代の人でございます。では何故にこのリプロダクトと言われる555をここで取り上げたのか?
これは子供が幼稚園の頃一緒に見ていたという懐かしさからなのです。彼がよく歌っていた主題歌で興味を持ったのが始まりです。子供特有のあの不安定な音程でも、その旋律の良さは伝わって来たものです。このリプロダクト、要は焼き直しですか?スケールアップ、クオリティアップ版を聴いてみたくなるのは、そういうことで自然な事だったわけです。

僕はウルトラQウルトラマン世代であり、この仮面ライダーというのは甥っ子達くらいの世代にあたるので、若干の違和感がありました。
まずヒーローが人間と同じ背格好であるのが気に入らなかった。ウルトラマンは一番古小柄な初代であっても30.0mの身長があり、ついで言えば2万才の生命を持っております。そのスケール感においても、特撮の粗末で稚拙なところからも黎明期の仮面ライダーは気に入らなかった。しかし、このテーマソングをきっかけに土曜日の朝、子供と真剣に見るように(笑)なってしまったということです。555はその仮面ライダーの各部デザインで出来が良く、それは子供がお年玉で買ったベルトを間近で見ると明らかでした。ボタンを押すと「COMPLETE」って言うわけだ(!)この作り込みならウルトラマンと遜色ないか、、と安心したものです。

僕は以前から、ヒーロー物のテーマであっても本来的には「可能な限り本編に同化した方が良い」という考えではあります。正直、何が何でもアップテンポ・ハード(メタル)ロック調というところに引っかかりがないわけではないのですが、本作はアレンジ面を追い込んでおり、十分に聴けるレベルまで上げております。

また、本編に登場する555はもちろんのこと、仮面ライダーの歴史上、最高傑作ではないかと思われる「オルフェノク」というキャラ、そのイメージ、何ともやるせないストーリー展開。そういった内容とテーマは良い線、同化しているのかな?と思います。
脚本もとても良いです。ちびっ子達にはとても難しいかったはずですが、そこを気にせずに作り込んだところが立派です。その辺は初期のウルトラマンやセブンと同様でしょう。このCDはそのサウンド面において輪郭鮮明となり、楽曲の良いところを引き出しております。少しだけ惜しいのはTVで使われていたヴォイスの間の手を採用していないところです。何か使えない理由があったのか、もしくはアレンジ上使いたくなかったのかは判断出来ませんが、やはり少し間延びしております。細かいところではありますが、うちのチビはそこのところもキッチリ真似しておりましたので、残念ではあります(親バカ)更に欲を言えば、エレクトリックな全体像で統一したかったのは理解出来るとしてリプロダクトするなら、思い切ったアコースティック楽器の使用、例えば室内楽を導入するとか、金管楽器、木管楽器の小さな編成を捩じ込むことによって良い意味で大きな断層を創出し、単体の音楽としても通用する作品となったと思われます。
素材となる楽曲が決して悪くないので、そこは少し勿体なかったところですね。リプロダクトというのであれば、、ということです。でも、制作現場ではいろいろな制約もあるのだろうし、ライダーファン達の持つイメージを台無しにしたくない、というところもあるのだと思います。
ヴォーカルとしてはコメントでも評価が高いですが、僕も同じく相川七瀬が良いですね。少し下世話なこの感じ、実は嫌いではないです。
そして最後に好きなキャラクターとして、何と言っても木馬勇治(木馬役の泉政行さんは故人となられて久しいです。好きな男優さんだったので残念です。)と澤田亜希をあげておきましょう。