ピアニスト・タカの脱線CD評

筆者はFLAT1-22・天然キーボード奏者の脱線転覆の珍説が脈絡なく展開!

ジャズ・フュージョン

ブライアンブレイド+FS「Season of Cnages」

ここにバンドの理想があると思う。 長いバンド名なので、タイトルでは略しておりますが、日本語で「ブライアンブレイド+フェローシップ」となります。ブライアンブレイドはジャズ・フュージョン系のドラマーで大変な売れっ子です。先頃お亡くなりになりまし…

ソフトマシーン・Bundles 程良いBGM?

今更登場か?と音楽ファンには言われるであろう、笑 カンタベリー系って何よ?と思ったのは、僕のバンドFLAT1-22が評される時によく出るキーワードだったから。これだけ中半端に聴きかじったバンドも珍しいと思う。しかし、ようやく繰り返し聴けるアルバムが…

Civilized Evil / JEAN-LUC PONTY

懐かしさだけではない、JLPの隠れた名作。 でもまあ、やはり懐かしいわけだ(笑)。これは音大時代、狭苦しい4畳半で聴いていた憶えがあります。当時はレコードですから、この不気味で判断の難しいジャケがピアノの上に飾られて存在を強めておりました。CDジ…

IVO NEAME「MOKSHA」

もう少し聴くってことか?例によって。 同業者?であるピアニストのリーダーアルバムというのは、(ピアニストとしては)随分と聴かない方だった。どちらかというと他楽器の方に興味が行ってしまうタイプは少ないながらも居られる!と確信を持っておりますが…

PHRONESIS・Waiking Dark まだ続いている!

本作は4枚目となる。既に8枚のリリースとは驚きです! 4枚くらいのアルバムリリースと勝手にイメージしておりましたが、本作が4作目であり、このバンドとしては丁度折り返し地点に位置するのか!と少々意外に感じております。最新作を先に聴いて、逆に中間点…

DUST・Ben Monder「最近ギターはコレ一択!」

自分としては、相当なお気に入りらしい!! ベン・モンダーはニューヨークのギタリスト。キャッチフレーズは「高速アルペジョ」高速をたまに「光速」と書く人もいるがイメージとしてはこちらも近いかところがある。ベン・モンダーの前はヤコブブロというECM…

変拍子の湿布薬/PHRONESIS・WE ARE ALl

このアルバムで誰もが演奏力の重要性を再確認させられる? ザッパからマッツ&モルガンと変拍子に狂って、その後飽和してしまった人々。もはや変拍子が4拍子に聴こえてしまい、どうにもつまらない。この変拍子欠乏症はなかなか特効薬がない。しかし、ご安心く…

音の"渦"「烏頭」TRIALOGUE

爆音系?違うでしょう!一線隔てている、、。 先頃、僕のバンドと対バン(共演)したばかりです。久しぶりに聴いた"生・烏頭"ですが1、2年前より格段に音が整理され「研ぎ澄まされた」印象を受けました。本作はライブで演奏された作品と、部分紐づく内容とな…

烏頭・針が振り切れている!

スピード感溢れる音。音楽マニア達のイチオシか? 烏頭(うず)はライブに来ていたお客様から教えられたバンドで「聴いてみるもよし!対バンまたよし!」ということでした。それから半年後の夏、四ッ谷のライブハウスでご一緒させていただき音楽を聴くことと…

対バンはよく考えてから?「る*しろう/8.8」

まずもって同じ土俵には上がりたくない! 幾度が対バンをさせていただいたことがありますが、まあこのバンドを一蹴出来るバンドなんて居るのだろうか?客としてライブを聴かせていただいたのはもう随分昔になる。このアルバムがリリースされる前ということだ…

日本人キーボーディストが肝・NERVE

「ジョジョはキ●チガイだ!」(勿論褒め言葉) 小見出しは僕の長い相方ドラマーT君のジョジョ・メーヤーに対する言葉だ。同業者からこのように評される場面が実際多いことだろうと思う。さて本題まいります。ジョジョ・メーヤー「知っているよ!」というのは…

上原ひろみ・Alive - ようやく聴いてみる!

このリズムセクションの訴求力。 サイモン・フィリップス、アンソニー・ジャクソンのリズムセクションということで本作を手にした音楽ファンも多いかと思う。僕もその一人かも知れない。「Youtubeで視て(聴いて)アルバムを買っちゃった!」というケースは…

STEPS/PARADOX「K子は今何処に、、、。」

演奏家に必要となる音楽性とは如何なるものか?教えてくれる!今でもそうですが、僕の「面倒くさがり屋さん」は古来からの歴史がございます。自分のライブくらいならそこそこ真面目にやりますが、人様のライブに行くのが実にかったるい!街の喧噪に揉まれ、…

アンドレマルケスは、ブラジル音楽だけでは括れない!

ブラジル・ジャズシーンの先鋭ピアニストを聴いてみる 本作は、ジャズピアノトリオの編成となります。また、最たる特長として"エルメート・パスコアール"というブラジルを代表する作曲家の作品を取り上げており、それは材料として十分に咀嚼され創出されたも…

MSB・two/これを本当のフュージョンと言う!

佐藤允彦のアルバムと言った方が早いか? 空気を入れ替えるために母が半開きにした窓硝子の間から雲が流れて行くのが見える。身体を壊して布団に横になった僕の目に映るのは嘘くさいほど美しい真っ青な空と、コントラストを描く真っ白な大きな雲の群れ。当時…

山下洋輔トリオ/キアズマ・聴き手の驚愕が伝わる

聴くのは、その日の体調と相談してから。 何とも酒池肉林というのか、まるでフェリーニのサテリコンのようなコテコテの世界が展開されている。猛然と突き進む密度感が飽和したままの音の壁。ここまで突き抜けているとある意味、変な爽快感すらある。耳を峙て…

摩天楼サウンド/マイケル・ブレッカー+クラウス・オーガーマン

こう言う音楽って売れないのだろうけれど、、。 悔しいなぁ、と思うのです。結婚前にレコードで聴いているからおそらく28年くらい前に耳にしていると思う。今聴いても、全く古い感じがしない。むしろ新鮮に思うくらいだ。大体、こういったアプローチのアルバ…

ハービーハンコック/芸風のデカさに頭が下がります。

フュージョンの辿り着いた楽園。 このページの音楽評はハービーハンコック/MR.ハンズとなります。「チックコリア評を2作品取り上げておいて、ハービーハンコックを取り上げないというのは片手落ちじゃないの?」と言われそうです。慌て加減で選びましたアル…

チックコリアのバンド『RTF』/浪漫の騎士

懐かしいだけではない!現在進行形として聴くべき? チックコリアのバンド、あまりにも有名なRTF(リターン・トゥ・フォーエヴァー)の代表作となる。またこのアルバムを最も良い出来と評するファンもまた多い。いつもズレている僕の「現在最も聴いているア…

ジャズの可能性・メセニーGP/OFFRAMP

演奏がイメージと結合している。 このアルバムを聴いたのは、貸レコード屋さんが乱立していた頃で、まだ練馬の江古田に居た時分であるから、随分前のことになる。当時持っていたオンキョーのアンプと中古で見つけて来たマイクロのプレーヤー、そしてこれまた…

Ben monder / 評は何度も聴いてから、、!

Ben Monderはアメリカ合衆国のギタリストです。 現在(2017.12.28)最も聴く事の多いアルバムです。何度聴いても飽きないスルメみたいな作品と言えましょう。そして、この音楽は少し聴いて何となく評を書くというのは駄目ですね。数ヶ月聴いた今、自分の中で…

"作曲家" チック・コリア / 妖精

チックコリアの中では最も好きな作品 チックコリア さんがお亡くなりになりました。自分でも驚くほどロスが激しいです。まいったな、ライブ直前なのに。でも、これでは御大に叱られるでしょう!自分の柔な精神に喝!を入れねば。 本作を初めて聴いたのは高校…

ギター+ピアノの難しさ/ジョン・アバークロンビー

John Abercrombie Quartet / Acade 私事ながらギタリストと8年程音楽を共にした経験があります。 アルバムも2枚リリースしましたから、それなりに結果を出したのですが、それには次の要素があったからです。ベースレスだっためピアノの左でその役割を担当す…

JAKOB BRO / STREAMS ドラマーが違うだけで……!

JAKOB BRO / THOMAS MORGAN / JOEY BARONSTREAMS 最近聴くのは、この辺ばかりなんですよね。ECMのこの辺。前作との大きな違いはドラマーがヤン・クリステンセンからジョーイ・バロンへと変ったことです。前作の方が浮遊感があり語弊を恐れずに言ってしまうと…

ヤコブ・ブロ/Gefion「踏み絵」のような?〈加筆・修正〉

まず最初に〈加筆・修正〉とお断りを入れたのは、数回聴いているうちにこの作品に対する自分の感じかたが大きく変わって来たからです。こういうタイプの音楽は少し時間をかけて余裕を持って接したいものです。 ECMと言えばこんなジャケット、というお約束の…

GoGo Penguin / 最近のピアノ音楽事情

GoGo Penguinはピアノトリオです。 V2.0 新しいジャズピアノトリオ等とネット検索すると出現率の高いバンドです。 本作は何やらソフトのバージョンのようなタイトルが付いております。 自分の勝手な思い込みで米国のユニットと思い込んでおりましたが、イギ…

ピアニスト/Martin Musaubach 知っている?

www.youtube.com 何しろ凄いと!全く知らない方ですね。 実際、楽器店のサイトからリンクで辿って来たわけでして、この動画もStudiologic/Muma Pianoというステージピアノのデモとなるわけです。 アルバムもリリースされているようですし、他のライブ動画で…