ピアニスト・タカの脱線CD評

筆者はFLAT1-22・天然キーボード奏者の脱線転覆の珍説が脈絡なく展開!

偏見に塗れた国内女性ヴォーカルベスト10

たまには、こうした企画も良いものです。
タイトルに偏見と入れましたので、相当数の反対意見や異論は想定内です。
何だか下手な英語の訳みたいな文になっちゃいました。
では、行ってみましょう!!

 10位 キャンディーズ
シュープリームスの日本版を狙ったのですかね?全く似ておりませんが、、笑 しかしジャニーズのハナタレ小僧達のろくにハーモニー出来ない具合と比較したら天と地(by 羽生結弦)の違いがあります。またキャンディーズのハーモニーは独特な柔らかな響きがあって個人的には魅力があると思います。10位は妥当でありましょう。

9位 ちあきなおみ
ちあきなおみは「喝采」と「タンスにゴンで説明はOKでしょうけれど、芸幅は広く実に様々な歌にトライしております。例えば森山良子の定番である例のさとうきび畑もカバーしておりますが、こちらの方がずっとよい(個人的見解)ちあきなおみ、と聞いただけであのレコード大賞の時代へとワープする自分です。この人の声は他には見当たらない感じ。おそらく歌い方も独特なところがあるので合間ってそのように受け止めるのだろうけれど。キャラに隠れて見逃されがちですが、実は音程の取り方がとても正確なところも二重丸です。

8位 さねよしいさ子
ご存知の方は極少と思いますが、実際に三茶の某ライブハウスで共演しましたので、直に生・才能に触れております。一説に譜面が読めないということですが、何かの冗談でしょう。絶対に信じません。因みに彼女のバックを務めていたのは栗コーダーカルテットでした。ハイトーンでこんなメロを歌うか?というほど面倒なラインを歌える奇才と言えるでしょう。

7位 前野曜子
「別れの朝」これ1曲でここに入れたわけです。この曲は当時子供の自分にはえらくお洒落で洋楽っぽく(笑)聴こえたものです。これは朱里エイコもカバーで歌っておりますが、流石の前野曜子もテクでは旗色が悪い。しかし、それでもこの人にしかない暗い色合いがたまらない。現代においてはまず居ないタイプでしょう。

6位 荒井由実
本当はもっと上位にあげたいところだったのですが、最近インスタグラムでそのセレブぶりが注目されており、高校時代の淡い思い出がぶち壊されたので悲しみの6位となりました。実に心の小さな管理人です。しかし、アーティストなるものあまり生活面を大ぴらにするものではない事例かも知れません。音楽家にとってリスナーはうつろいやすく無情です。ベストアルバムは迷わず「ミスリム」ですね。

5位 朱里エイコ
単にヴォーカル(声)だけであれば1位と張り合うでしょう。その特長は官能的なハスキーヴォイスにあり、若干(本当に少しだけ)エンヴェロープが遅れるところがグッとくるのです。例えば、和田アキ子さんの持ち曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を歌っておりますが、全く相手にならない。晩年は病気と薬の副作用なのか太ってしまい、若い頃の見る影もありませんでした。歌う場所を探して随分と苦労されたようです。知っていたら無償援助したのに。「何、、この変拍子!!歌えない!!」って叱られたことでしょう、、笑

4位 大貫妙子
大貫妙子はヴォーカルとしてもさることながら、やはりシンガーソングライターという肩書きがもっとも似合うアーティストだと思う。そのハーモニーや旋律にはこの人だけの確立されたスタイルがあり、演奏を聴いているような錯覚に囚われることがある。ライブでMCを聞いたら、ヴォーカルとしての声とは大きく違ってドスの効いた低域に「おおっ!」と少しビックリ。比較すると前期から中期の方に作品の良さが偏っている傾向があるような気がします。ベストアルバムはそういうことで、、
「ROMANTIQUE」になるでしょうか。

3位 カルメンマキ
おそらく聴いた回数が群を抜いていると思います。自分が好むのは1stだけあり、またこれで十分と。このアルバムから、どれだけの影響を受けたかということになります。カルメンマキって迫力があって中低域で聴かせるイメージがあるけれど、実は若い頃の高い音程での声がとてもキレイだった。今もたまに聴きたくなるけれど、ウォーキングのお供には向かない音楽です。このサイトでもページがありますが、昭和の火傷するような熱い時代がそこに在るって感じ。余談ながらこのアルバムの深町純さんのキーボードプレイがカッコいい!!

2位 Phew

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オリジナルということで言えば間違いなく国産屈指の音楽家でしょう。

Phew聴き手の踏み絵みたいな人です。これが最初からダメな人、何これ?と言いながらハマっていく人、どちらかしかないでしょう。
最も好むアルバムは「A New World」です。こういうキャラのアーティストが日本て国にいることが奇跡。独特な上ずったような音程感、サンプラーで固めた電気サウンドにはシンセを安易に使った表層的な音をあざ笑うかのように堂々として突き進む。予想もしないような言葉で語りかけて来る、混沌の美ともいうべき世界。是非、あなたも。

1位 吉田美奈子

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今、また聴いているということもあり迷わず女神・吉田美奈子を1位としました。ベストなアルバムは「TWILIGHT ZONE」荒々しく空気感を感じさせるサウンド、生々しい声。その声は、透明感のあるなどという使い古された形容ではとても。言うなれば僕の好きな楽器、クラリネットと似ているかも知れない。高いところでの本当にキレイで伸びやかな線、低域の少し金属質なところが感じられる太く趣きを感じさせるところ。また細かなアーティキュレーションの使い方にも優れて、吉田美奈子が他のヴォーカル達とは全く違った次元を持っていることが分かる。ただひとつ、バックのセンスに左右されず、もう少し自分の世界、本来的な心に横たわるイメージを表現してほしいと思います。

*ということでようやく書き終えました。今、加筆修正しておりますが既に僕のサイトとしては多くの方に読んでいただき、嬉しいです。自分のライブより何かこのサイトの方が安定した人気があるように思うのだけれど、少し複雑な気分(笑)今、入れておけばよかったという変態ミュージックが数点ありましたので番外編的に変態音楽ベスト10てのを先々力筆しようと思います。引き続き、よろしくお願いいたします♫